2009
09
18
オオミノガの幼虫(蓑虫)
2009年8月、突如我が家にやって来た蓑虫です。
蓑の作りと大きさからオオミノガかなと思っていたのですが
すでに4センチ超の蓑を見てもどうやら間違いなさそうです。
写真は9月13日のものです。
ミノガの仲間は(冬尺などもそうですけど)♂しか翔べません。
つまり、卵は♀の羽化(一応そう呼ぶことに)した樹(蓑)で
孵化し生長する過程でわさわさと歩いて近くの樹に移動するのが
精いっぱいなのではないか、と思うのです。
こんな健気なムシも中国から突如移入したオオミノガヤドリバエの
ために絶滅の危機とか。ヤドリバエの侵入が90年代だそうで、
確かにここ10年ほどぱたりと姿を見なくなっていました。
その後オオミノガヤドリバエに寄生するキアシブトコバチなども
確認され、どうやら絶滅には至らずに済みそうですが、冬の庭木
や公園に多数の蓑虫がぶら下がっている景色は、今の子供たちの
記憶に残ることは無さそうなのは残念です。
補足
オオミノガヤドリバエは、オオミノガの幼虫の食葉に産卵する
そうです。葉とともに幼虫に食べられることで体内に入り込み、
孵化して幼虫の体内を食べるそうです。
2009/09/18 (Fri.) Trackback() Comment(2) 鱗翅目/蛾・蝶
蘭丸さま
私の子供の頃(蘭丸さんより更に前)は下町にも沢山いました。蓑から出して、ビーズとか色紙を入れておくと綺麗な蓑を作るのが楽しかったです。
ヤドリバエですが、一時は寄生率が9割もあったらしいです。その後7割くらいで安定しているとか。ちょうど新政権と同じくらいの率です
身近な存在に戻って欲しいムシです。
takao_bw URL 2009/09/21 (Mon.) 00:44 edit