2009
07
15
ヤマトタマムシ
やはり綺麗の代表と納得のヤマトタマムシです。
頭の先からお尻まで、表も裏も、脚も、触角も、すべてが美しい昆虫です。
昔は単にタマムシと呼んでいたと思うのですが、今はヤマトタマムシと呼ばれるようです。
エノキの高枝を飛翔する姿を良く見かけます。
採集したのは茨城県のとある公園ですが、我が家の子供たちがまだ小さくてネットも振れなかった頃から、毎年発生しています。つまり20年も群れていてまったくエノキの枯れる様子はありません。幹にも脱出口が見当たりません。
ってことは、幼虫が食害しているのは別の樹種だろうということになりそうですが、さて?
このエノキには後食とペアリングに来るのではと考えています。周囲はサクラがこれでもかと植栽されており、樹皮にはヤマトタマムシだけでなく、ヤツメカミキリ、コスカシバの食害を思わせる痕跡が沢山見つかります。そして中には立ち枯れてしまったサクラもあるのです。
ヤマトタマムシは案外普通にいますが、高いところを翔びます。天気の良い日に活発ですので、逆光でその飛翔影を見上げて、識別しなくてはいけません。
しかしありがたいことに、独特なシルエットなのですぐそれと判ります。
ヤマトタマムシはエリトラ(elytra:翅鞘:上翅:甲虫独特の固い翅)をやや斜め後方に開いた状態で飛翔しまので、見上げると頭の飛び出た矢印(羽の真っ直ぐなツバメの縮小版?というか、まあ、表現が下手くそでスミマセン)のように見えます。見つけた後は少々厄介で、5メートルクラス(我が家は7メートルの玉網の柄を流用していますが、できれば10メートルは欲しいところです)以上の長竿を持っていないと簡単には採れません。
2009/07/15 (Wed.) Trackback() Comment(4) 鞘翅目/甲虫
しまちゃんさま
確かに長竿は[心・技・体]が必要ですね
公園内に大きな伐採があったようなので、材を探してみたのですが、薪としてキャンプ場で消費してしまうらしく、善い具合の材は見当たりませんでした。
材では母の実家に行った時に、道端の古い材に止っていたのを採ったことがありますが、我が家では息子頼みで長竿が多いです。
takao_bw URL 2009/07/15 (Wed.) 21:19 edit