2012
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お疲れさまでした、ひげの殿下
ひげの殿下、三笠宮寛仁さまがなくなられたそうである。
もちろん、しがない庶民にとって皇室の方々と接する機会などなく、
丸の内に勤務していた頃、ときおり通る宮家のお車をお見掛けする
程度である。つまり特別なご縁はないのである。
しかし・・・・
ひげの殿下は、障害者スポーツに力を尽くされた方で、アウトリガー
という、ストックの先に小さなスキーを着けたような補助具を用いる
障害者スキーを日本に広めた方でもあらせられた。
私も毎年スキーに出かけた何年かがあり、確か石打スキー場だったと
記憶しているのだが、障害者のスキー大会があって、練習滑走を見学
していたとき、斜面に立ち、選手たちを見守られているお姿を目の前、
というか、まさにその脇に立ってしまったことがある。
特にお付きや、警護担当者もなく、大会スタッフと同じ場所に、おら
れたのである。ふらりとコースに近付く私達を誰も咎めること無く、
選手達の技術とスピードに感心して見ている、まさにそこに、殿下も
立たれているのである。
まさかと思って、無礼にも二度見してしまったが、どう見ても、どう
考えても、殿下その人であった。
何人かの選手の滑走を見終わると、滑らかなターンで斜面を滑ってい
かれたが、そういう(勝手に)身近な存在でもあられた方であった。
謹んでご冥福をお祈り申しあげます。
合掌。
2012/06/06 (Wed.) Comment(0) 自堕落な日常