2011
06
24

♪突然PENTAXが強烈に欲しくなったわけ

あたしゃね、正直ありがちなGPSユニットなんだと思ってましたよ、ハイ。ところがどっこいコペルニクス的超巨大転回。疑似赤道儀機能が付けられているって、信じられませんでしたね。架台を緯度に合わせないと円周方向のズレは補正できないですからね。ハイ。
それを手ぶれ補正機構としては、不利なボディセンサ振動型を逆手に取ってね、アアタ。しっかり実現してしまったと言うじゃあ、ありませんか!センサを回転させるという強烈な力技で。
pentaxgpsunit

凄過ぎるぞPENTAX(のスタッフ)!

645Dでアストロトレーサ機能が使えないのが残念だけど、とにかく凄い。どのくらい凄過ぎるかというと、十万石まんじゅうがうますぎるのを超えるかも知れないくらい凄過ぎる。
10mangokumanju
(これは本当に美味しくて、熊谷に赴任してみて一番驚いてしまった饅頭です。小振りでちょっと高めですが、価格以上の美味しさを誇ります。)

 → ペンタックスのニュースリリース

ここから思い出話しに花が咲くのでありますが・・・

かつてPENTAXが天体望遠鏡を本気で世に問うたころ、芝で開かれる望遠鏡工業会主催の展示会で担当者と話しをすることができたんですが、この方がとても正直な方で、お話も面白かったです。(あたしにも若い頃があって、こうみえて結構積極的にあちこち歩いてましたんです。ハイ。)当時営業をほぼ一人で頑張っておられたようですが、開発にも携わったようで苦労話しも聞けました。曰く『Nikonのような立派な極軸望遠鏡(天体望遠鏡を正しく設置するために北極星を照準する望遠鏡のこと)を付けたかったけど価格が高くなるし、架台の目盛もNikonのパテントになっているので、目新しいアイデアも無い。お金もないし人も足りないので、工夫しまくりました。アマチュア工作みたいに。』
結果出てきたのは天文ファンの心を擽る、とても魅力的な商品なのでありました。そして『規模が小さいってことは、自分の思いや考えを実現させやすいってこともありましてね。』と楽しそうにお話をされていたのも印象的でした。

当時Nikonでは、今は高級カメラレンズで普通に使われているEDガラス(エクストラローディスパージョンの略と思う)とランタンクラウンガラスを組み合わせた2枚玉のアポクロマートレンズを発表していました。
他方、ガラスを自前で調達できない五島光学は、蛍石を使った対物鏡を工場の屋上で徹夜で発表。身分と目的を明かしてお邪魔すると、会長自ら(気さくなオヤジさんでした)工場を案内してくれ、『蛍石を**(国内某一流総合光学メーカ)さんから供給してもらっているが、天然ものなので、いろいろな数値が事前に掴み難くて困っている。天体望遠鏡の対物に使えないものもあるし、合わせるレンズも難しい。蛍石そのものも表面が剥離するような研磨になってしまうので、精度出しには苦労している。。。』等々、この業界は明け透けで打ち明け話をしてくれる方が多かったです。

ま、そんなことを思い出しながら、HOYAの傘下になっても当時から脈々と続いているマニアック魂がこんな恐ろしく凄い商品になったんだろうなぁ、と懐かしくPENTAXの営業マン氏のお顔を思い浮かべたのでした。

本当に欲しいカメラシステムがまた世に出てしまったのであります。

2011/06/24 (Fri.) Comment(0) 写真:カメラ・レンズ

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