2012
02
20

♪撮像素子(センサー)のサイズ[updated]

2012/02/20 Canonの新しい1.5型センサについて追記しました。
2012/02/14 [1/1.6]を[1/6]と誤記していたので修正しました。
2011/09/21 Nikon CX センサについて追記しました。

撮像素子のサイズ目安を纏めています。
備忘、目安ってことで・・・

センササイズ20120220v6

少なくともカメラの所為で、写真が・・・とならないためには、下段のサイズで『いっせんまんがそ!』なんて売り言葉に躍らないようにした方が、自然を相手にされる方は幸せになれると思っています。

*素子が小さいことがデメリットだけか、というとそうではなくて、被写界深度(ピントの合う範囲)が非常に深いので、一眼には無い便利な部分もあります。同様に同じ一眼でもフルサイズの方が常に優位かというと、被写界深度も明確に違いますし、同じ焦点距離ならより寄って(画面上大きく)撮影できます。(相対的に焦点距離が伸びる効果があります)

以下備忘・・・・・・・・・


★35mmフルサイズ:36×24mm

35mmフィルムと同じサイズ
Canon、Nikon、Sonyなどのプロ~ハイアマチュア向けに採用されています。量産効果で撮像素子の価格が下り、技術的な問題もだいぶクリアになっているはずですが、[フルサイズ]をカバーするだけの結像範囲の広いイメージサークルを持つレンズのコストが足枷になっているような気がします。
当然、カメラ、レンズともに価格も高くなりますし、大きく重いというハンデも背負い込みます。


★APSサイズ

元々はデジタル一眼の規格ではなく、フィルムカメラ用に開発されました。APSは[Advanced Photo System]の略で、フィルムの規格ではなく、新しい写真システム全体の呼称で、フィルム規格はIX240といわれたものです。勝手な推測ですが、CanonのIXYというカメラシリーズはこの辺から来ているのではなかろうかと思ってます。

オリジナルフィルムサイズは30.2×16.7mmらしいです。横縦比16:9です。これがH(ハイビジョン)サイズ、と呼ばれるもので、左右を切って従来の3:2の比率のがC(コンパクトではなく、クラシック)サイズ、上下を切って3:1のパノラマサイズにしたものをP(パノラマ)サイズとしたようです。
フィルムの装着から、プリントまですべてシステマチックにして、写真を刷新しようと、多くの会社が参加しましたが、熟成している35mmの牙城を崩すことができず、苦戦しているうちにデジタルカメラの時代が進み、撮像素子のサイズを表す符号として名を残すという皮肉な結果になりました。

デジタルカメラの素子サイズは各社の思惑や生産の都合もあってか、特にAPSと呼ばれるタイプは規格というより、クラス分類に近い印象です。同じメーカーでも開発時期などで微妙な差があるので、目安となります。

☆APS-H 27.9×18.6mm
:Canon(対フルサイズレンズ焦点距離1.3倍相当)
APS-C用のレンズではイメージサークルが小さいため、フルサイズ用のレンズを使う必要がありますが、フルサイズとの間を取り持つサイズで速写(連写)性と描写力、双方の良いとこ取り、またはどっちつかず、ということになりますが、この辺はユーザが決めることに??ある意味、Canonの挑戦をユーザがどう受けるかという側面があって、今後が面白いサイズです。

☆APS-C
:24.0×16:1.5倍相当
:22.5×15mm:1.6倍相当
多くのデジタル一眼がこの規格を採用しています。フルサイズに比べカメラだけでなく、レンズに要求するイメージサークルも小さいなどのメリットもあり、高性能のズームレンズも比較的安価提供できるなどのメリットもあります。
 23.6×15.8mm:Nikon、Pentax、Sonyなど
   (対フルサイズレンズ焦点距離1.5倍相当)
 22.3×14.9mm:Canon
   (対フルサイズレンズ焦点距離1.6倍相当)


★Foveon 20.7×13.8mm:Sigma
代替CMOS?
個人的には原理的に優れた素子だと思うんですが、CanonはCMOSで時代を切り開き油も乗っているし、NikonもこれからCMOSに漕ぎ出そうとするタイミングで出てきたためか、手を出していません。開発次第では面白そうで、このまま消えるのは惜しいのですが、どこまで頑張れるか、Sigma次第?C、Nのようなプロカメラマンとの交流による蓄積が無いのが厳しいかも。


★1.5型 18.7×14mm
:Canon 新型 PowerShot G1 X(2012年3月発売)向け
 PowerShotのハイエンド用にまったく新しいサイズを発表しました。


★Four Thirds 17.3×13mm(4/3型)
:Olympus、Panasonic

*Micro Four Thirds は撮像素子がマイクロではなく、フランジバック(レンズマウント面と結像面の距離)を短くし、ミラーを省くなどして、より小型化、簡素化を実現し、高性能をリーズナブルな価格帯で実現しようとしているもの。またFour ThirdsもMicro Four Thirds もセンサーサイズではなく、カメラシステムとして提案された規格ですので、念のため。

Nikon CX 13.2×8.8mm(1/1型?)
  2011年秋Nikonがミラーレス一眼専用に採用したセンサ。
  幅がほぼFour Thirdsの高さで、高さが2/3型の縦に等しく、
  面積だとFour Thirdsの約2分の1で、2/3型の倍という関係。

以下レンズ交換型では殆ど使われず、ほぼコンパクトカメラ専用のサイズで、“インチ”といっても撮像素子そのもののサイズではなく、ビデオ時代の撮像管のサイズを表記していた名残りらしく、最近は単に1/2型などとしているのも見受けられます。(記載サイズにはばらつきがあります。)

 2/3型
  8.8×6.6mm
 1/1.6型
  8.2×6.0mm
 1/1.7型
  7.6×5.7mm
 1/1.8型
  6.9×5.2mm
 1/2型
  6.4×4.8mm
 1/2.33型
  6.2×4.6mm
 1/2.5型
  5.7×4.3mm
これ以下のサイズは最近は見掛けません。
 1/2.7型
  5.3×4.0mm
 1/3型
  4.8×3.6mm

なお、携帯電話に採用されている撮像素子に関しては情報が少ないのですが、1/4型500万画素CMOS開発などといったニュースが2009年暮れに出てますので、私たちが使う一番小型の部類であることは間違いありません。

[参考]
  ♪撮像素子のフルサイズ換算係数

2012/02/20 (Mon.) Comment(0) 写真:カメラ・レンズ

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