2019
04
10
RAYNOX DCR 250 を試してみました。
高性能クローズアップレンズ(ということで良いのかな?)
RAYNOX DCR 250 を試してみました。
元々レンズ交換のできない(マクロレンズに装換したり、中間リングを取り付けられない)、ビデオカメラやスチルカメラ向きのものらしいのですが、高倍率クローズアップレンズとして応用できるわけで、評判の良いのです。
いわゆるマクロレンズの最短距離では、予想案外な結果で拍子抜けしてしまいますが、基本性能は高そうで、本格的な接写レンズを必要としない方には強い味方になりそうです。
Nikon1 V3 に DX Micro Nikkor 40mm f/2.8Gを装着し、拡大率を比べてみました。最短で撮った、50円玉と千円札の拡大ですが、手持ちのため、画質は参考になりませんので悪しからずご了解ください。また、比率確認なので、ピクセル等倍ではなく、元ファイルを900px幅に縮小しています。
with RAYNOX DCR 250 + DX Micro Nikkor 40mm f/2.8G
DX Micro Nikkor 40mm f/2.8G 単体
with RAYNOX DCR 250 + DX Micro Nikkor 40mm f/2.8G
DX Micro Nikkor 40mm f/2.8G 単体
<補足>
8ディオプターと説明書にあるので、焦点距離は125mmです。虫めがねなら2~3倍の強度となっており(一般的な老眼鏡が1.5~3ディオプター)、そこそこの強さです。
更に、(カメラレンズ側のピントは無限遠)にした状態で、レンズ頂点から被写体までの距離(ワーキングディスタンス)は109mmとなっていますので、計算上のレンズ中心は頂点から16mm入ったところにあります。
2群3枚構成で、メニスカスレンズと同様な特性を持っていると思われ、開き玉に(多分)近いところに、裏返さず装着することで、目論見通りの性能が発揮されるはずです。
取り付けは、レンズキャップを装着するのと同じ操作で、フィルターアタッチメント径 52-67mmのレンズに装着可能という、便利なものです。
Web上では、『フードに取り付けることも可能なので、便利』という記事や動画も見受けられましたが、開き玉との距離が開いてしまうので、多少なりとも性能が犠牲になる可能性が高いです。
※一般に片(三日月型)凸レンズは、出っ張りを前にするなら目に近付け、
逆向きでは目から放してやると、歪曲の影響を低く押さえることができます。
いわゆるマクロレンズを常用している人には、それほどの効果を実感できないかも知れません。
レンズ側のピントを近距離にすればするほど顕著で、レンズを追加することで落ちる画質と、レンズ単体での撮影~トリミングしたものの画質に差がない、もしくはトリミングの方が結果が良いかも?と迷ってしまう程度の差しか得られない可能性もあります。
案外困るのが、通常便利なはずの脱着ノブの出っ張りで、ワーキングディスタンスが小さくなると、この出っ張りが邪魔になってしまい、ライティングなど、撮影の自由度が無くなってきます。
説明書に例示されている通り、標準~中望遠ズームとの取り合わせがベストだと思いますが、いわゆるマクロレンズを常用していない方には、撮影の幅を広げてくれる強い味方になるはずです。
性能の割に価格も安い(と思います)ので、迷っているなら購入して損はないと思いますし、既に6本(うち3本は旧タイプ)のマイクロニッコールを持っている私ですが、安い買い物だったなと感じてます。
2019/04/10 (Wed.) Comment(0) 写真:照明・アクセサリー