2016
09
17
♪なんちゃってな微動ステージを作ってみました
接写用のスライダーを愛用してるんですけど、なんせ2kgにもなろうかという重量級の機材。しかもレンズは750gあって、前玉のでっかいタイプなので、重心が前のめりになってます。単写のピント合わせには何の問題もありませんが、1/2倍以上で深度合成をするには無理があります。やはり、被写体を微動するステージが欲しいところですが、価格もそれなりで、一軸のものでも大枚が飛んでしまいます。
なわけで、いつも通り駄目元で自作です。
手持ちのマイクロメータ(ずっとずっと昔のもので、当時既に検定対象から外され、業務使用罷りならぬ!と錆びついていたもの)の錆を落とし、潤滑して、そのまま利用しています。ストッパーピンは邪魔なので外してます。
簀の子状の踏み台の天板に輪ゴムで固定します。ケーブルタイやボルトナットでの固定も考えましたが、面倒だし、[被写体は軽い]前提なので・・・
想定よりずっと良かったのが、滑りを良くするために貼った破れない障子紙で、自作ディフューザにトレーシングペーパー代わり(皺にならない)に使えたり、カメラマン必須アイテムです。
摺動面は、ガタつくぎりぎりまで緩い方が良いのですが、マイクロメータのフレームを挿し込むところは、きつくしっかりとしておく必要があります。
木材の弾力に助けて貰えるにしても、この部分だけは部材の緩みは困るので、隙間が決った段階で、支えとなる丸棒を2本挿して接着しています。
で、コの字型に組んだステージを載せたところです。
ステージといっても、板を3枚接着してサイドにコルクを貼っただけですけど・・・
このステージをマイクロメータのスピンドルの先端で押し出すわけですが、押される部分をどうするかはちょっと悩みました。第一候補は家具固定用のL字金具でしたが、平面で受けるには面精度が粗過ぎて明らかに揺らぎが出るだろうと思い直し、ステージ裏にナベネジを1本植え、その頭で受けています。結果はなかなか好い塩梅でした。
試写です。
安物のアルミ製小型懐中電灯で、細かなローレットがあるので、深度合成時の位置ずれの影響を確認できそうなのと、目の前にあったので・・・・・
光軸上に被写体を維持したまま移動させなければいけないので、位置出しが面倒ですが、効果を感じられたので、活用して楽しむつもりです。
今回使った素材ですが・・・ホームセンターでワンコインで仕入れた端材。表面にササクレも無く、ちょっとした作業に便利に使っています。
[夏休みの宿題にどうぞ]みたいなノリの詰め合わせで、贅沢を言えない私にはサイズ的にもコスト的にもぴったりでした。
2016/09/17 (Sat.) Comment(0) 写真:カメラ・レンズ