2016
03
06
センサーサイズと暈けのツンデレな関係?
センサーサイズが大きなカメラは暈け易いというのは、実はある暗黙の条件を前提にしていて、ご存知の方はもちろん、そんなことは意識もしていないというカメラマンでも何となく感覚的に理解しているはずなんですが、説明はし辛いものです。
センサーサイズと相対的な焦点距離(画角の広さ)は反比例していて、サイズが大きくなると短くなる効果があります。(イメージサークルが云々といった能書きは無視)
つまり、フルサイズよりも小さなサイズのセンサーの方が、換算焦点距離は長いことになります。あれ!?望遠ならむしろ暈けるはずなのに????
私たちカメラマンが[撮る]というときは、被写体との距離を決めて撮る、なんてことはなくて、普通[被写体をどのくらいの大きさで、どう配置するか]という意図が働きます。
例えのような、フルサイズとその1/4のセンサーサイズのカメラに50mmレンズを装着すると、センサーサイズの小さなカメラはフルサイズに100mmレンズを装着した状態と【同様な画角】になります。(焦点距離が長い方が暈ける、というのも被写体との相対的な関係を無視すると混乱の元です。)実質的にフルサイズとフォーサーズの関係性が最も近いです。
逆に小型サイズのカメラがあるところから、フルサイズに100mmレンズを装着して、撮影後、トリミングすれば、小型サイズのカメラと結果は同じです。
状況次第では、フルサイズの方が暈けないということもありますので、画角、撮影範囲、焦点距離、センサーサイズ、それぞれの関係と、カメラマンの意図が交錯して判り難くなってしまいます。
2016/03/06 (Sun.) Comment(0) 写真:カメラ・レンズ